ODAWARA TAKESHI

ODAWARA DESIGN COLLECTION

デザインの力で森林を蘇らせる小田原 健の60年にわたるデザインコレクション。 「顔の見える職人」と共に製作した家具は、製作者の感性が作風の味となり、永く使い込めば、込むほど「人」「空間」「環境」にとって快適で、特別な存在となり、そこに付加価値が生まれます。また小田原 健が影響を受けた、三輪 磯松氏と吉村 順三氏の両名からは「素材が持つ本来の特徴、美しさはデザインで活かす」ものだと教えられ、それが設計に活かされています。日本の森林資源を有効活用することで、すべての原点となる森林を蘇らせ事にも繋がってゆき、それが小田原 健の「森林を甦らせる家具」たちです。小田原 健は更にデザインを「顔の見える職人」たちと今までも、これからも、共に発展させたいと思っています。

箱根 ホテル小涌園食堂の椅子

小田原 健と吉村 順三氏が試作を重ねて制作された椅子。日本人の体や、文化、生活様式の中での後ろ姿の美しさを意識したデザインであるため吉村 順三氏は「日本人のおしゃれ」であると語る。

尾鷲桧の椅子

速水林業のFSC材(尾鷲桧)を使用した椅子。低い座椅子は、畳に憧れるが正座のできない外国人観光客や、正座のできなくなった高齢者の為に設計されている。2015年ウッドデザイン賞受賞

新潟上越の根曲杉の椅子

新潟上越杉の根曲杉の椅子を使用した椅子。地域の木材 を地域の技術で地域の産業にするためにデザインし、製造指導を行う。農林大臣賞受賞

根曲杉のテーブル

当時、部材としては捨てられていた根曲杉のテーブル。それまでは欠点ばかりが強調されていたが、その独特な木目をデザインに活かした。これが出来たのはひとえに木工建具職人の技能ともいえる。どんな木の切端でも、どんな木にも使い方で光る命がある。